間違えやすい日本語クイズ 「役不足」「気が置けない」の本当の意味
役不足、気が置けない、確信犯、姑息、的を射る、流れに棹さす、すべからく、破天荒。本来の意味とは違う意味で使われやすい日本語を8問で確かめます。

文化庁は毎年「国語に関する世論調査」を行い、慣用句やことばの意味について、どれくらいの人が本来の意味で理解しているかを調べています。その結果、本来とは違う意味で使っている人のほうが多い言葉も少なくないことがわかっています。
このクイズでは、意味を取り違えやすい日本語を8問出題します。言葉の意味は時代とともに変化するものでもあるため、解説では辞書の記述や、意味の変化にも触れています。
Q1「役不足」の本来の意味はどれでしょう?
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正解:B.本人の力量に対して、与えられた役目が軽すぎること
正解は「本人の力量に対して、与えられた役目が軽すぎること」です。「私には役不足ですが、精一杯がんばります」と謙遜して使うと、本来の意味では「私にはこの役は軽すぎる」と言っていることになってしまいます。力が足りないという意味では「力不足」を使います。
Q2「気が置けない人」の本来の意味はどれでしょう?
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正解:A.遠慮や気づかいをする必要がなく、気楽につき合える人
正解は「遠慮や気づかいをする必要がなく、気楽につき合える人」です。「気が置けない」は「気をつかわなくてよい」という意味で、親しい友人などに使うほめ言葉です。文化庁の調査では、「相手に対して気配りや遠慮をしなくてはならない」という逆の意味で理解している人も多いという結果が出ています。
Q3「確信犯」の本来の意味はどれでしょう?
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正解:B.道徳的・宗教的・政治的な信念にもとづき、正しいと信じて行う犯罪や行為
正解は「道徳的・宗教的・政治的な信念にもとづき、正しいと信じて行う犯罪や行為」です。もとは法律の分野の言葉です。「悪いとわかっていてわざとやる」という意味で使われることが多くなっていますが、本来は「自分は正しいと信じている」点に意味の中心があります。
Q4「姑息(こそく)な手段」の「姑息」の本来の意味はどれでしょう?
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正解:C.その場しのぎであること
正解は「その場しのぎであること」です。「姑」は「しばらく」、「息」は「休む」を意味し、一時的に間に合わせることを表します。「ひきょうな」という意味で使われることが多いのですが、本来は卑怯さを表す言葉ではありません。
Q5物事の要点を正しくとらえることを表す慣用句として、伝統的に正しいとされてきた表現はどれでしょう?
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正解:A.的を射る
正解は「的を射る」です。矢で的の中心を射当てることから生まれた表現です。「的を得る」は「当を得る」との混同から生まれた表現として、長く誤用とされてきました。近年は「的を得る」も認める辞書が出てきていますが、改まった場面では「的を射る」を使うのが無難です。
Q6「流れに棹(さお)さす」の本来の意味はどれでしょう?
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正解:D.物事の流れに乗って、勢いを増すこと
正解は「物事の流れに乗って、勢いを増すこと」です。棹を水底に突いて舟を進めるように、流れに乗ってさらに勢いをつけることを表します。夏目漱石の『草枕』の冒頭「情に棹させば流される」もこの意味です。「流れに逆らう」という逆の意味で使われることが多い言葉です。
Q7「学生はすべからく勉強すべきだ」の「すべからく」の本来の意味はどれでしょう?
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正解:A.当然、ぜひとも
正解は「当然、ぜひとも」です。漢文の「須(すべから)く〜べし」の読み方に由来し、「当然〜しなければならない」という意味を表します。「すべて」と音が似ているため、「みんな」という意味で使われることがありますが、本来の意味とは異なります。
Q8「破天荒な人物」の「破天荒」の本来の意味はどれでしょう?
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正解:B.誰も成し得なかったことを初めて行うこと
正解は「誰も成し得なかったことを初めて行うこと」です。中国の唐の時代、科挙(官吏登用試験)の合格者が一人も出なかった荊州が「天荒(未開の地)」と呼ばれていたところ、初めて合格者が出たことを「天荒を破る」と言ったという故事に由来します。「豪快で大胆」という意味で使われることが多くなっています。
結果
0 / 8問 正解
言葉は変わるもの、でも本来の意味も知っておきたい
言葉の意味は時代とともに変わっていくもので、新しい意味が広く使われるようになると、辞書にも載るようになります。一方で、本来の意味で使う人もまだ多いため、意味の取り違えが誤解やすれ違いを生むこともあります。本来の意味を知ったうえで、相手や場面に合わせて言葉を選ぶことが大切です。
関連する資料
- 文化庁「国語に関する世論調査」
- 小学館『日本国語大辞典』
- 三省堂『三省堂国語辞典』